ありがとうについて
本来の感謝についての「ありがとう」ともうひとつ、よく頑張たね「ありがとう」の2つの意味について考えてみます。
よく頑張ったね、ありがとう!
最初に、よく頑張ったね、ありがとう!について考えてみます。
私はスポーツ少年団に指導者を行っています。
試合中や試合終了後に選手を集めて、試合結果の総括を行っている指導者(監督・コーチ)を多く見かけます。
ほとんどの指導者は試合結果を見て、ダメだった所を厳しく叱責しています。
子供たちは頭をもたげ、気落ちしています。
果たして、試合会場で見かけるこの風景は効果があるのだろうか?
叱られている選手達は自分は選手として価値はないのだろうか?
明日からの練習や新たな課題にチャレンジする勇気や気力が沸いてくるのだろうか?
個人的にこれらの叱責については疑問を感じています。
当然、試合結果を振り返り反省することは次への課題を見出すヒントになることから必要と考えます。
が、反省という漢字について、自己流の解釈かもしれませんが、
「省」の字は少な目と書き、「反」は反りかえるという意味です。
従って、反省するということは、そんなにガッカリすることないよ!
少な目でいいからね!激励します。
それよりも、よく頑張ってくれて、ありがとう!と言います。
こうした言葉の方が、よっぽど子供たちにヤル気を発揮させると、私は信じています。
ありがとうを言うタイミング
また、その「ありがとうを言うタイミング」にも気を使っています。
人は先にありがとうと言われると、快く動きやすくなります。
何かをされた後に感謝の言葉「ありがとう」より、はるかに効果的です。
それは人から好意を受けると、その相手に好意を返したくなるからです。
これを「好意の返報性」でも説明できます。
ありがとう。と言われると相手との気持ちが近づくからです。
よく見られる事例として、
①コンビニのトイレで、「いつもキレイにご利用いただきありがとう!」
と掲示されています。
汚さずキレイに使用しようと考えますよね♪
「トイレはみんなが使いうので、キレイ使用しましょう!」
よりは、利用者の心に響きますよね!
②妻から「あなた、いつもゴミ出ししてくれてありがとう!」
と言われると、
ついつい、率先してゴミ出しをしますよね!
「あなた、私は朝忙しいから、ゴミ出ししておいて!」と言われると、
「イラッ!」今日は俺も忙しんだ・・・
なんて、事例は多々あるはずです。
このような、ありがとうの意味を考え普段の生活の中で使用すると、ナッジ効果が期待できます。
家庭内や社内などでも円滑の物事が進み、かつ笑顔がふえること間違いありません。
是非、実践されることをお勧めします。
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