飲酒の習慣を見直しました

生活習慣

お酒が強い人ほど注意!

 

適度のお酒はほろ酔い状態にし、開放感や疲労回復、快活な気分をもたらして人間関係の 潤滑油ともなります。

しかし、コロナ禍で外出自粛が続き、ストレスから自宅での飲酒の機会が増えてはいませんか。

自宅なら、帰りの終電時間やタクシー代などを気にせず飲めるため、つい飲みすぎないように気 を付けましょう。

前の記事でも記載しましたが、定期健康診断で血圧と肝臓機能(γ-GTP)が悪化しており、その原因が飲酒だと指摘を受けましたので、飲酒について検証してみます。

 

ある企業の調査では

基準値「生活習慣病のリスクを高める飲酒習慣」

◆男性:「毎日×2 合以上」+「週 5~6 日×2 合以上+「週 3~4 日×3 合以上」

◆女性:「毎日×1 合以上」+「週 5~6 日×1 合以上」+「週 3~4 日×1 合以上」+「週 1~2 日×3 合以上」

 

男性 リスクに該当 16.3%
該当しない 83.7%
女性 リスクに該当 26.6%
該当しない 73.4%
総合 リスクに該当 21.3%
該当しない 78.7%

生活習慣病のリスクを高める飲酒量は以下の基準で算出 (国民健康・栄養調査厚生労働省基準を参考としたものに算出したもの)

 

調査結果のまとめ

生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している割合は次の通りである。

男性 16.3%女性 26.6%

特に女性の方が要注意

女性の飲酒と健康 女性は体内の水分量が男性より少ないため、同じ体重・同じ飲酒量であっても血中アルコール濃度が高くなる。

 

またアルコールの代謝能力も平均すると男性の 3/4 程度しかないため、急性アルコール中毒のリスクが高い。

 

その他女性の中で最も多いがんである乳がんも飲酒と関係がある。

乳がんのリスクとして、女性ホルモンや運動不足・肥満など様々な要因が知られているが、アルコールもそのひとつで飲酒量に比例して乳がんのリスクが高くなる。

高齢女性の多量飲酒は骨密度を減少させ骨粗鬆症や骨折の原因となる。

 

 

アルコールの特徴

(1)アルコールの吸収と分解

アルコールは飲酒後 1~2 時間以内に胃で 4 分の 1 が吸収され、残りは小腸で吸収される。

吸収されたアルコールはアルコール脱水素酵素によりアセトアルデヒドへと分解される。

アセトアルデヒドは身体に有害な物質。日本人はこの処理能力が西洋人より低い。

 

(2)アルコールの代謝と体質

脱水素酵素には、両親からの遺伝の組み合わせにより、アルコールの体質がきまる。

アセトアルデヒドがほとんど分解できない組み合わせ「赤々型」、少量の飲酒で赤くなる人が多いが長年飲酒で目立たなくなる 「赤型」、飲み始めから反応がなく代謝速度も速い傾向がある「白型」の 3タイプ。

日本人は「赤々型」 1 割弱、「赤型」3~4 割、「白型」5 割強で地域差が大きい。

お酒の強さは性別・年齢・体格でも異なる。

 

 

アルコールによる身体・精神への影響

 

肝機能障害

過剰な飲酒(男性ではビール換算でロング缶 3 本 =純アルコール 60g 以上、赤くなる人や女性では 2 本程度)を毎日継続した場合、10~20%に肝炎 が発症し、肝炎にならないケースでも長期化によ り肝線維症、肝硬変へと進展していく。

 

特に女性 の肝臓は男性よりアルコールに弱く、男性の 3 分 の 2 程度のアルコール摂取で肝硬変となる。 通常 5 年以上にわたる過剰な飲酒でアルコール性 肝障害になる可能性が高いが、この時点で禁酒すれば 2~4 週間で肝機能値が改善する。

 

高血圧

アルコールと関連深く、日本人では高血圧男性の 34.5%、女性の 2.6%が飲酒による高血圧と推定さ れている。

一方、日本酒1合相当の飲酒は循環器 疾患に保護的に働くといわれる。(女性ではこれよ り少ない量を推奨)厚生労働省は国民健康づくり 「健康日本 21」で「節度ある適度な飲酒」は「通 常のアルコール代謝能を有する日本人において は、節度ある飲酒量として、1 日平均※純アルコー ルで 20g程度である」としている。

※ 純アルコール 20g 相当する酒量とは ビールロング缶1本、日本酒 1 合、酎ハイ缶 (7%) 350ml 1 本、 ウイスキーダブル 1 杯、ワイン 200ml、焼酎 25 度 100ml 計算式 酒量 ml×アルコール度数/100×0.8=純アルコール量(g)

 

糖尿病

適度な飲酒は糖尿病の発病に抑制的に働く可能性がある。しかし多量飲酒は膵臓や食事にも悪影響を与え、結果として悪化してしまう。また依存症のような大量飲酒は、食事をとらずに飲酒し続ける傾向があり、低血糖で重篤になるケースもある。

 

肝臓障害や膵臓障害が加わるとコントロールが難しい糖尿病になるため、糖尿病治療者は多量飲酒を避けなければならない。血糖コントロールが良好で合併症がない場合は、主治医の指示を守り、酒肴(つまみ)や飲酒量に注意する。

 

がん

アルコールと関係があるがんは肝臓がん以外にも口腔がん、咽頭がん、食道がん、大腸がんがある。近年増加している乳がんは女性ホルモン、運動不足、肥満などと並んでアルコールはリスク要因である。

 

認知症

1日純アルコール 12gを超える飲酒は認知症のリスクを高め大脳や小脳の萎縮を引き起こし、さまざまな神経症状の原因にもなる。一方で 1 日 5g 以下の飲酒は、認知症の予防になる可能性がある。

 

うつ

アルコール依存症とうつ病の合併は頻度が高く、アルコール依存症にうつ症状が見られる場合やうつ病が先で後から依存症になる場合などいくつかのパターンに分かれる。アルコールと自殺も強い関係があり、自殺した人のうち 1/3の割合で直前の飲酒が認められる。

 

アルコール依存症

飲酒量や頻度のコントロール困難、手の震え、発汗などの離脱症 状、昼夜を問わない飲酒、飲酒問題を認めようとせず隠そうとす る否認等の症状がみられる。

 

アルコール依存症の治療

アルコール依存症の治療は、基本的 に断酒を治療目標とした専門治療が必要になるので、専門機関へ の受診が重要になる。

依存症対策全国センター (全国相談機関、医療機関の検索)

 

 

飲酒習慣の見直しチェック

□ほぼ毎日、日本酒換算で 3 合以上飲む

□つまみを食べずに飲むことがある

□寝酒を飲む習慣がある

□夜 12 時を過ぎても飲むことがある

□週に2日の休肝日は設けていない

□飲むピッチが速いといわれる

□強い酒を薄めずに飲む

一つでも要注意!

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